【事例付き】オンライン同時通訳を実施するには?方法・依頼先・事前準備を紹介
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オンライン会議で通訳を取り入れる方法には、話者の発言が一区切りついてから訳す「逐次通訳」と、発言とほぼ同時に訳す「同時通訳」があります。
逐次通訳は、少人数の商談や打ち合わせなど、会話を区切りながら進められる場面に適しています。
一方、オンラインセミナーや国際会議など、進行をできるだけ止めずに情報を届けたい場合は、同時通訳が最適です。
オンライン同時通訳をスムーズに実施するには、通訳者を手配するだけでなく、配信方法や音声の流れ、使用するシステム、多言語チャンネル、機材などを事前に整えておくことが重要です。
本記事では、オンライン同時通訳を実施する方法や依頼先、必要な機材、事前準備のポイントを、事例とあわせてわかりやすく紹介します。
オンライン同時通訳を行う方法

オンライン同時通訳の実施方法は、参加人数や対応言語数、会議の進め方によって異なります。主な方法は、次の通りです。
Web会議システムの同時通訳機能を利用する
AI通訳ツールを利用する
遠隔同時通訳(RSI)システムを導入する
配信システムで言語別に音声を配信する
以下からは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
Web会議システムの同時通訳機能を利用する
ZoomやMicrosoft Teams、Cisco Webexなど、Web会議システムに搭載されている同時通訳機能を使う方法です。
主催者が通訳者と担当言語を設定し、参加者は会議中に聞きたい言語を選択します。
普段使用しているWeb会議システムをそのまま活用できるため、社内会議や商談、ウェビナーなどで導入しやすい方法です。
ただし、利用できる機能や対応言語数、録画に残せる音声、使用できる端末などはシステムによって異なります。
通訳機能が特定の契約プランでしか使えない場合や、ブレイクアウトルームでは利用できない場合もあるため、事前の確認が必要です。
本番前には、実際に使用するアカウントと端末を使い、次の点をテストしておきましょう。
通訳者を正しく割り当てられるか
参加者が希望する言語を選択できるか
原音と通訳音声の音量を調整できるか
通訳音声を録画に残せるか
パソコンやスマートフォンなど、参加者が使用する端末で利用できるか
参加者には入室方法だけでなく、言語チャンネルの選び方も画像付きで案内しておくと、当日の問い合わせや音声トラブルを減らせます。
AI通訳ツールを利用する
AI通訳ツールを使い、発言内容を自動で認識・翻訳し、字幕や音声として参加者へ届ける方法です。
通訳者を手配せずに利用できるサービスもあり、短時間の社内会議や定例の情報共有、会話の概要を把握したい場面などに向いています。
自動文字起こし機能を使えば、議事録作成の補助として活用することも可能です。
一方で、AI通訳では専門用語や固有名詞、企業独自の表現、数字、否定表現などが正しく翻訳されないことがあります。
複数人が同時に話した場合や、発言の速度が速い場合にも、翻訳精度が下がる可能性があります。
そのため、契約内容の確認や価格交渉、法務、医療など、発言のわずかな違いが判断に影響する場面では、AIだけに通訳を任せるのは適していません。
重要な会議やセミナーでは、人間の通訳者を配置し、AI字幕や文字起こしを補助として使う方法が安心です。
また、機密情報を扱う場合は音声や文字データがどこで処理・保存されるのか、AIの学習に利用される可能性があるのかも確認しましょう。
社内のセキュリティ基準に合うサービスを選ぶことが重要です。
遠隔同時通訳(RSI)システムを導入する
遠隔同時通訳(RSI)システムは、別の場所にいる通訳者が、オンラインで話者の音声を聞きながらリアルタイムで通訳する仕組みです。
参加者は専用アプリやブラウザから希望する言語を選び、通訳音声を聞きます。
Web会議システムと連携して使用するタイプもあります。
複数の言語チャンネルを管理しやすく、通訳者同士の交代や、別の言語を経由して通訳するリレー通訳にも対応しやすいことが特徴です。
そのため、国際会議や大規模なオンラインイベント、複数拠点をつなぐ企業カンファレンスなどに向いています。
通訳者が会場へ移動する必要がないため、海外在住の通訳者を手配しやすく、開催場所に左右されにくいこともメリットです。
ただし、システムを導入するだけで通訳が安定するわけではありません。
話者の音声を通訳者へ明瞭に送り、通訳音声を参加者へ安定して届けるためには、音声経路全体を設計する必要があります。
導入前には、次の点を確認しましょう。
対応できる言語数
通訳者の交代機能
リレー通訳への対応
通訳者同士の連絡方法
録画やアーカイブの方法
参加者が利用できる端末
アクセス制限やセキュリティ
トラブル時のサポート体制
本番前には、通訳者が話者の音声を問題なく聞けるかを確認するだけでなく、参加者側で通訳音声を聞くところまでテストすることが大切です。
配信システムで言語別に音声を配信する
配信側で原音と通訳音声を分け、言語ごとに異なる配信URLやプレイヤーを用意する方法です。
たとえば、日本語用と英語用に別々のライブ配信を行ったり、専用の配信ページに複数のプレイヤーを設置したりして、視聴者が希望する言語を選べるようにします。
参加者がWeb会議システムの複雑な操作を行う必要がないため、大人数が視聴するオンラインセミナーや記者会見、製品発表、国際シンポジウムなどに向いています。
一方、視聴者から質問を受け付ける場合は、質問者の音声を通訳者へ送り、通訳後の音声を登壇者や参加者へ戻す仕組みも必要です。
一方向の配信よりも音声経路が複雑になるため、質疑応答の進め方まで含めて設計しなければなりません。
また、ライブ配信とアーカイブ配信は分けて考える必要があります。
ライブ配信では言語ごとに別の音声を届け、終了後には録画映像と各言語の音声を編集して公開するなど、それぞれに適した方法を考えます。
配信中は、次の項目を継続的に確認しましょう。
原音と各言語の通訳音声が届いているか
映像と音声に大きなずれがないか
言語ごとの音量に差がないか
ノイズや音声の途切れが発生していないか
配信が停止していないか
対応言語が増えるほど、必要な音声機器や配信経路も増えます。
安定した配信を行うためには、音響と映像配信の両方を理解したスタッフを配置し、事前に十分なリハーサルを行うことが重要です。
オンライン同時通訳の依頼先

オンライン同時通訳は、通訳者だけを手配したいのか、配信や音響を含む運営全体を任せたいのかによって、適した依頼先が異なります。
主な依頼先は、次の通りです。
通訳会社に依頼する
個人の通訳者に直接依頼する
イベント運営・配信支援会社に依頼する
以下からは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
通訳会社に依頼する
通訳会社に依頼する方法は、会議の内容や必要な言語、専門分野に合った通訳者を手配してもらいたい場合に適しています。
医療、法律、IT、金融など、専門知識が求められる会議でも、分野に詳しい通訳者を提案してもらいやすいことがメリットです。
長時間の同時通訳に必要な複数名の交代体制や、急な欠員が出た場合の代替要員についても相談できます。
依頼する際は、次の点を確認しましょう。
類似する業界やテーマでの実績
対応できる言語と通訳の方向
通訳者の人数と交代体制
事前資料を共有できる時期
守秘義務契約への対応
リハーサルへの参加可否
急な欠員が出た場合の対応
ただし、通訳会社がオンライン配信や音響機材の設定まで対応するとは限りません。
見積もりを取る際には、次の業務をどこまで依頼できるのか確認することが重要です。
Web会議システムへの通訳者登録
言語チャンネルの設定
通訳者との接続テスト
原音と通訳音声の管理
参加者向け操作案内の作成
リハーサルと本番中の技術対応
言語別の録画データ作成
通訳会社が技術運営に対応していない場合は、イベント運営・配信支援会社を別に手配し、担当範囲や当日の連絡方法を具体的にしておきましょう。
個人の通訳者に直接依頼する
個人サイトやクラウドソーシング、SNS、知人からの紹介などを通じて、通訳者へ直接依頼する方法です。
依頼者と通訳者が直接やり取りできるため、専門用語の確認や日程調整を進めやすいことも特徴です。
一方、個人へ依頼する場合は通訳の実力だけでなく、オンライン会議への対応経験や通信環境も自社で確認する必要があります。
依頼前には、次の点を確認しましょう。
同じ業界やテーマでの通訳実績
同時通訳対応の可否
対応できる言語と通訳の方向
使用するWeb会議システムの経験
マイクやヘッドセットの品質
インターネット回線の安定性
守秘義務契約への対応
リハーサルへの参加可否
キャンセル条件・支払い方法
通信障害や体調不良が起きた場合の対応
長時間の同時通訳は通訳者への負担が大きいため、複数名で交代しながら行うのが一般的です。
通訳者が1名しかいない場合、体調不良や通信障害によって会議の進行が止まる可能性があります。
社外向けセミナーや重要な商談では、交代要員や代替要員を確保できるかまで確認することが大切です。
また、通訳者に音声ミキサーの操作や配信状況の監視、参加者からの問い合わせ対応まで任せるのは難しい場合があります。
通訳以外に必要な業務を洗い出し、自社で対応できない部分は専門の支援会社へ依頼しましょう。
イベント運営・配信支援会社に依頼する
オンライン同時通訳を含むセミナーや国際会議の技術運営まで任せたい場合は、イベント運営・配信支援会社へ依頼しましょう。
配信システムの選定や音声経路の設計、機材の準備、通訳者との接続、リハーサル、本番中の監視までまとめて相談することが可能です。
通訳者の手配に対応している会社や、通訳会社と連携して運営を行う会社もあります。
特に、次のようなイベントでは、専門会社へ依頼することで運営を安定させやすくなります。
参加者数が多いオンラインセミナー
複数言語に対応する国際会議
国内外の複数拠点をつなぐ会議
会場とオンラインを組み合わせたハイブリッドイベント
言語別の録画やアーカイブ配信が必要なイベント
質疑応答を含む双方向型の配信
イベント運営・配信支援会社へ依頼できる主な業務は、次の通りです。
原音と通訳音声を分ける音声設計
Web会議システムや配信システムの設定
通訳者へ送る音声と映像の管理
会場とオンライン参加者への音声送出
言語別のライブ配信や録画
資料映像や登壇者映像の切り替え
通訳者の交代時における音声確認
回線障害や機材トラブルへの対応
本番前のリハーサル
株式会社LIFE.14では、国際カンファレンスや企業イベントにおける映像・音響・配信・同時通訳まわりのテクニカル支援を行っています。
日英同時通訳を含む音声ラインの構築やハイブリッド配信、映像の切り替え、収録データの作成など、イベントに必要な技術業務をまとめてご相談いただけます。
オンライン同時通訳を含むセミナーや会議について、配信方法や必要な機材、当日の運営体制に不安がある場合は、企画段階からご相談ください。
オンライン同時通訳に必要なもの

オンライン同時通訳では、機材をそろえることよりも、話者の音声を通訳者へ正確に届け、通訳音声を参加者へ安定して配信できる環境を整えることが重要です。
主に必要なものは、次の通りです。
通訳者用のマイクまたはマイク付きヘッドセット
安定したインターネット回線
配信用機材
以下からは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
通訳者用のマイクまたはマイク付きヘッドセット
オンライン同時通訳では、通訳者が話者の音声を明瞭に聞き取り、通訳音声を参加者へ聞き取りやすく届けるための音響機器が必要です。
外付けマイクとヘッドホンをそれぞれ使用する方法のほか、両方の機能を備えたマイク付きヘッドセットを使用する方法があります。
パソコンの内蔵マイクやスピーカーを使うと、周囲の雑音や操作音を拾ったり、エコーやハウリングが発生したりする可能性があるため、専用の機器を使用するのが基本です。
機器を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
口元との距離を一定に保ちやすいか
話者の声をはっきり聞き取れるか
周囲の雑音を拾いにくいか
長時間使用しても疲れにくいか
使用するパソコンやWeb会議システムに接続できるか
通信の安定性を重視する場合は、USB接続やステレオミニプラグなどの有線タイプが扱いやすいです。
無線タイプ(Bluetoothなど)を使用する場合は、充電切れや通信の途切れ・遅延に備えて、予備の有線機器も用意しておきましょう。
本番前には、実際に使用するWeb会議システムへ接続し、通訳者が原音を聞き取りやすいか、参加者側に通訳音声が明瞭に届くかを確認することが大切です。
また、通訳者へ届く原音の品質にも影響するため、登壇者や発言者のマイクもあわせてテストしましょう。
安定したインターネット回線
オンライン同時通訳では、音声を途切れさせないための安定したインターネット回線が欠かせません。
通信が不安定になると、話者の声が通訳者へ届かなかったり、通訳音声が遅れたりする可能性があります。
映像が一時的に乱れても音声だけで内容を追える場合があるものの、原音が途切れると通訳そのものができなくなります。
重要なオンライン会議やセミナーでは、可能であればWi-Fiではなく、有線LANによる接続を優先しましょう。
会場から配信する場合は、来場者向けのWi-Fiと配信用の回線を分けることで、アクセスの集中による速度低下を防ぎやすくなります。
万が一の回線障害に備えて、次のような予備回線も用意しておくと安心です。
別系統のインターネット回線
モバイルルーター
テザリングが可能なスマートフォン
別の場所から接続できる予備パソコン
回線速度だけでなく、音声の遅延や途切れ、社内ネットワークの制限、VPNの影響も確認しましょう。
通訳者、登壇者、司会者、配信担当者がそれぞれ異なる場所から参加する場合は、各拠点で接続テストを行うことが重要です。
本番と同じ場所、端末、回線を使って確認すると、当日のトラブルを見つけやすくなります。
配信用機材
少人数のオンライン会議であれば、Web会議システムと各参加者のパソコンだけで実施できる場合があります。
一方、会場とオンラインをつなぐハイブリッドイベントや、複数の登壇者、資料、動画を切り替えるセミナーでは、配信内容に応じた機材が必要です。
主な配信用機材は、次の通りです。
配信用カメラ
登壇者用マイク
通訳者用のマイクとヘッドセット
映像スイッチャー
音声ミキサー
オーディオインターフェース
配信用パソコン
エンコーダー
映像・音声を確認するモニター
録画機器
予備のケーブルや変換アダプター
予備の電源や記録媒体
バックアップ用のパソコン
オンライン同時通訳では、単にマイクやカメラを接続するだけではありません。
主に次のような音声経路を分けて管理する必要があります。
登壇者が話す原音
通訳者へ送る原音
参加者へ送る通訳音声
会場のスピーカーへ送る音声
オンライン参加者から届く音声
こうした音声を適切に分けなければ、同じ音声が繰り返し返ってくるエコーや、耳障りなハウリングが起こる可能性があります。
そのため、音声ミキサーを使い、送信先ごとに音声を調整できる構成にすることが重要です。
また、映像の切り替えや録画が必要な場合は、音声と映像にずれが生じないように確認しなければなりません。
言語別に録画データを残す場合は、どの音声をどの機器へ記録するのかも事前に決めておきます。
必要な機材は、参加人数や言語数、会場の有無、質疑応答の方法によって変わります。
機材の数だけで判断せず、話者から通訳者、通訳者から参加者まで、音声がどのように流れるのかを確認したうえで設計しましょう。
オンライン同時通訳を実施する前の準備

オンライン同時通訳をスムーズに実施するには、さまざまな準備が必要です。
主な準備項目は、次の通りです。
開催条件を整理する
通訳方法と利用ツールを決める
通訳者へ共有する資料を準備する
本番前のリハーサルを実施する
トラブル発生時の連絡体制を決める
以下からは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
株式会社LIFE.14では、オンライン同時通訳を含むイベントについて、事前リハーサルから当日のテクニカル運営まで支援しています。
音声・映像・配信・通訳まわりの準備に不安がある場合は、以下からご相談ください。
開催条件を整理する
最初に、イベントの目的や参加人数、必要な言語などの基本条件を確認します。
開催条件があいまいなままでは、必要な通訳者の人数やシステム、機材、運営スタッフを正しく決められません。
まずは、次の項目を確認しましょう。
確認する条件 | 決める内容 | 確認する理由 |
利用する場面 | ・社内会議 ・商談 ・オンラインセミナー ・ウェビナー ・国際カンファレンス ・ハイブリッドイベント など | 利用する場面によって、必要な通訳方法、システム、運営体制が変わるため |
参加者の人数 | ・少人数か大人数か ・外部参加者が多いか | 参加者が増えるほど、音声チャンネルの管理、参加者への案内、問い合わせ対応、配信管理が複雑になるため |
必要な言語 | ・何語から何語へ通訳するか ・何言語に対応するか | 対応する言語数によって、通訳者の人数、交代体制、音声チャンネル数、リレー通訳の有無が変わるため |
会話の形式 | ・参加者も発言する双方向の会議か ・主催者側が話す一方向の配信か | 双方向の場合は発言者ごとの音声管理が必要になり、一方向の場合は配信音声や視聴環境の設計が重要になるため |
通訳者の条件 | ・扱うテーマに近い実績があるか ・専門用語に対応できるか ・長時間の場合に交代できるか | 通訳者の経験や準備体制によって、専門用語や固有名詞の伝わり方が変わるため |
技術運営の範囲 | ・自社で設定・運営するか ・通訳会社や配信支援会社に任せるか | 重要な商談や社外向けセミナーでは、通訳者だけでなく技術スタッフを配置した方が安全な場合があるため |
特に、長時間の同時通訳を1名だけで担当するのは負担が大きいため、複数名で交代できる体制を整えます。
必要な人数は、開催時間や言語数、通訳する内容、通訳の方向によって異なります。
イベントの条件が固まり次第、早めに依頼先へ相談しましょう。
通訳方法と利用ツールを決める
開催条件を確認したら、オンライン同時通訳の方法と使用するツールを決めます。
Zoom、Microsoft Teams、Cisco WebexなどのWeb会議システムは、それぞれ通訳機能の使い方や対応範囲が異なります。
機能名が似ていても、録画できる音声や利用可能な端末、言語チャンネルの設定方法が同じとは限りません。
選定する際は、次の点を確認しましょう。
普段使用しているWeb会議システムと連携できるか
必要な言語数と通訳者数に対応できるか
原音と通訳音声を安定して配信できるか
海外拠点からも問題なく接続できるか
主催者、通訳者、参加者が操作しやすいか
原音と通訳音声を希望する形で録画できるか
参加者の端末やブラウザに制限がないか
トラブル時に主催者側で設定を変更できるか
選定後は、本番で使用する契約プラン、アカウント、パソコン、ブラウザを使って動作を確認します。
無料版や検証用アカウントでは使えた機能が、本番用の環境では利用できない場合もあります。
言語の選択や録画、通訳者の割り当てまで実際に試してみましょう。
通訳者へ共有する資料を準備する
通訳者が発言内容を正確に理解できるように、会議資料をできるだけ早く共有します。
最終版の資料が完成していない場合でも、暫定版のスライドや過去の資料、用語一覧など、準備に使える情報を先に渡すことが大切です。
主に共有したい資料は、次の通りです。
共有する資料 | 資料に記載する内容 | 共有する理由 |
アジェンダ | ・会議の目的 ・議題 ・進行順 ・各パートの時間配分 | 通訳者が話の流れを事前に把握し、話題の切り替わりに対応しやすくなるため |
登壇者情報 | ・登壇者の氏名 ・役職 ・所属 ・使用する言語 ・発言予定の内容 | 氏名や肩書きの訳し間違いを防ぎ、誰が何を話すのかを把握しやすくするため |
発表資料 | ・スライド ・原稿 ・配布資料 ・製品資料 ・サービス説明資料 | 製品名、数値、専門用語、固有名詞を事前に確認し、当日の通訳精度を高めるため |
用語集 | ・会社名 ・サービス名 ・製品名 ・部署名 ・業界用語 ・社内用語 ・正式な訳語 | 訳語のばらつきを防ぎ、使用する表現を統一するため |
進行台本 | ・司会の案内 ・質疑応答の流れ ・休憩案内 ・通訳チャンネルの選び方 ・トラブル時の案内 | 通訳者と運営側が当日の進行を共有し、本番中の混乱を減らすため |
特に、登壇者が原稿を読み上げる場合は、原稿を事前に共有しておくことが重要です。
直前まで修正が入る場合でも、まずは現時点の原稿を渡し、変更箇所を後から伝える方法が適しています。
また、資料に機密情報が含まれる場合は、共有方法や閲覧できる人、イベント終了後の削除方法も決めておきましょう。
本番前のリハーサルを実施する
リハーサルでは、映像や資料共有だけでなく、話者から通訳者、通訳者から参加者までの音声が正しく届くかを確かめましょう。
本番前に確認する主な項目は、次の通りです。
登壇者と通訳者のマイク音質が良いか
通訳者が原音を正確に聞き取れるか
参加者が通訳音声を聞き取れるか
言語チャンネルを正しく切り替えられるか
映像や資料共有が正常に動くか
動画やパソコン音声が通訳者にも届くか
通訳者をスムーズに交代できるか
録画に必要な音声が収録されるか
予備回線や予備端末へ切り替えられるか
緊急時の連絡手段を利用できるか
リハーサルには、通訳者だけでなく、登壇者、司会者、配信担当者も参加します。
確認は、次の流れで本番に近い状態を再現すると効果的です。
登壇者が本番で使用するマイクから話す
通訳者が原音を聞きながら通訳する
確認担当者が参加者用アカウントから各言語を聞く
資料や動画、パソコン音声を共有する
通訳者の交代を試す
通訳者や登壇者の再入室を試す
録画データの音声を確認する
主回線から予備回線へ切り替える
主催者用の画面で問題がなくても、一般参加者には通訳音声が届いていない場合があります。
そのため、参加者と同じ権限の確認用アカウントを用意し、実際の聞こえ方まで確かめましょう。
トラブル発生時の連絡体制を決める
本番中の通信障害や音声トラブルに備えて、緊急時の連絡方法と担当者を決めておきます。
Web会議システム内のチャットだけに頼ると、システム自体に不具合が発生した際に連絡できなくなる可能性があります。
電話やメール、別のチャットツールなど、異なる連絡手段を準備しましょう。
また、トラブルが発生してから対応者を探すのではなく、事前に次の役割を決めておくことが重要です。
イベントを一時停止するか判断する責任者
登壇者や司会者へ指示を出す担当者
通訳者へ連絡する担当者
音響や配信を復旧する技術担当者
参加者へ状況を案内する担当者
予備回線や予備端末へ切り替える担当者
さらに、トラブルの種類ごとに対応手順を分けましょう。
たとえば、通訳者の接続だけが切れた場合と、特定の言語チャンネルだけ聞こえない場合、配信全体が停止した場合では、必要な対応が異なります。
「誰が」「どの連絡手段で」「どの時点で判断し」「参加者へ何と案内するか」まで決めておくと、本番中も落ち着いて対応しやすくなります。
LIFE.14がオンライン同時通訳を担当したイベント事例

LIFE.14では、国際機関や大使館、企業などが関わるハイブリッドイベントにおいて、撮影や音響、配信、同時通訳音声の管理を支援しています。
主な事例は、次の通りです。
TICAD 9 Partner Project: Unlocking Africa's Potential - Opportunities for EU-Japan Business Cooperation
【ハイブリッドイベント】Nordic Talks Japan グリーントランジションの原動力としてのエネルギー安全保障
【ハイブリッドイベント】Nordic Talks Japan 民主主義をより平等に:女性の政治的エンパワーメント
以下からは、それぞれについて見ていきましょう。
TICAD 9 Partner Project: Unlocking Africa's Potential - Opportunities for EU-Japan Business Cooperation

日欧産業協力センターが主催した「TICAD 9 Partner Project: Unlocking Africa's Potential - Opportunities for EU-Japan Business Cooperation」は、駐日欧州連合代表部のヨーロッパハウスとオンラインをつないで開催されたハイブリッドイベントです。
アフリカへの投資や、EUと日本による共同プロジェクトなどをテーマに、会場とオンラインの参加者へ日英2言語で情報を届けました。
LIFE.14は、会場での写真撮影に加えて、次の業務を一括で担当しました。
ハイブリッド配信に必要な機材の設営
当日の配信オペレーション
日英同時通訳を含む音声経路の構築
登壇者映像と資料映像の切り替え
配信用の収録データ作成
イベント終了後のハイライト映像制作
同時通訳を含む配信では、登壇者の原音と通訳音声を分け、会場参加者とオンライン参加者のそれぞれに適した音量で届ける必要があります。
打ち合わせの窓口をまとめることで、イベントの進行と音声設計を連動させながら準備を進めました。
【ハイブリッドイベント】Nordic Talks Japan グリーントランジションの原動力としてのエネルギー安全保障

「Nordic Talks Japan グリーントランジションの原動力としてのエネルギー安全保障」は、北欧各国の駐日大使館、フィンランドセンター、Nordic Innovation Houseによって開催されたイベントです。
会場は赤坂のUNIVERSITY of CREATIVITYで、会場参加とオンライン視聴を組み合わせたハイブリッド形式で実施されました。
イベントのテーマは、「北欧諸国と日本が再生可能エネルギーを活用しながら、持続可能性とエネルギー自立をどのように両立するか」についてです。
LIFE.14は会場での撮影とオンライン配信を担当し、英語と日本語の2言語で同時配信を行いました。
会場にもゲストを招いたハイブリッド形式で、北欧諸国と日本のエネルギー政策に関する議論をオンラインにも届けた事例です。
【ハイブリッドイベント】Nordic Talks Japan 民主主義をより平等に:女性の政治的エンパワーメント

「Nordic Talks Japan 民主主義をより平等に:女性の政治的エンパワーメント」も、北欧各国の駐日大使館、フィンランドセンター、Nordic Innovation Houseによって開催されたハイブリッドイベントです。
会場は赤坂のUNIVERSITY of CREATIVITYで、日本のジェンダー平等や北欧の政策、政治・メディアにおける女性と若者の代表などをテーマに、複数のセッションが行われました。
LIFE.14はイベント全体の撮影と配信を担当し、英語と日本語の2言語で同時配信を行いました。
会場にもゲストを招き、3つの対話企画をオンラインにも届けたハイブリッドイベントの事例です。
オンライン同時通訳は準備することが多い!不安があるなら専門会社に相談しよう

ライブ配信イベントでは、配信方法の選定や機材・回線の準備、進行台本の作成、リハーサル、本番中の技術対応など、さまざまな準備が必要です。
小規模な社内説明会であれば自社で対応できる場合もありますが、顧客向けイベントや製品発表会、ハイブリッドイベント、多言語対応が必要な場合は、専門会社へ相談すると当日のトラブルリスクを抑えやすいです。
株式会社LIFE.14は、企業イベントや国際カンファレンスにおける映像・音響、写真・映像撮影、オンライン配信、同時通訳のセッティングなど、イベントのテクニカル領域を一括で支援しています。
イベントの目的や会場条件に合わせて必要な機材と運営体制を整理し、安定した配信環境づくりをサポートします。
配信方法の設計や機材準備、事前リハーサル、当日のオペレーションまでまとめて相談したい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。






















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